マンション購入を考え始めると、
つい物件価格や住宅ローンばかりに目がいってしまいますよね。
そんな中で、
よく見落とされているのが、毎月かかる管理費や修繕積立金ではないでしょうか。
お客様からも、
- 「管理費と修繕積立金を合わせて4万円って高すぎませんか?」
- 「修繕積立金が安いマンションの方がお得ですよね?」
- 「毎月の維持費は、どれくらい見ておけばいいのでしょうか?」
といったご質問をよくいただきます。
マンション購入では、物件価格や住宅ローンはイメージできても、毎月かかる管理費や修繕積立金までは、なかなかイメージしづらいものです。
そのため、
「住宅ローンは払えそうだけど、維持費まで含めても無理なく暮らしていけるのかな……」と不安を感じている方は、数多くいらっしゃいます。
そこで、
この記事では、管理費・修繕積立金の平均や目安、マンションの維持費として毎月どれくらいかかるのかを確認しながら、購入前に知っておきたいポイントについてお話ししていきます。
🎯マンションの管理費・修繕積立金の目安は?

マンションの管理費・修繕積立金の目安は、両方を合わせて全国平均で約3万円/月、都心の約75㎡のマンションの平均では約4万 ~ 5万円/月となっていますが、本当に大切なのは金額の高い・安いではなく、その維持費を無理なく払い続けながら、将来も安心して住み続けられる管理状態になっているのかを見極めることだと、私は感じています。
💰 管理費・修繕積立金の目安はいくら?
マンションの管理費・修繕積立金は、全国平均では両方を合わせて約3万円/月がひとつの目安となっています。
一方で、
都心のマンションやタワーマンションでは、毎月4万 ~ 5万円ほどになることも珍しくはありません。
「思ったより維持費がかかるんだな」と思われた方も多いのではないでしょうか。
📊 管理費・修繕積立金の目安(月額)
| マンションの種類 | 専有面積の目安 | 管理費 | 修繕積立金 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 全国平均 | 約65㎡ | 約1.6万円 | 約1.4万円 | 約3万円 |
| 東京23区の 中古マンション | 約60㎡ | 約1.4万円 | 約1.4万円 | 約2.8万 ~ 3万円 |
| 東京23区の ファミリータイプマンション | 約75㎡ | 約1.8万 ~ 2.2万円 | 約2万 ~ 2.5万円 | 約4万 ~ 4.5万円 |
| 東京23区の タワーマンション | 約75㎡ | 約2.2万 ~ 3万円 | 約2万 ~ 3万円 | 約4.5万 ~ 6万円 |
※全国平均は国土交通省「令和5年度マンション総合調査」をもとに作成。
※東京23区の数値は中古マンションの流通事例や調査データを参考にした目安です。
マンションを購入すると、住宅ローン以外にも毎月これくらいの維持費がかかります。
購入したあとも、旅行や趣味、自分のために使うお金を我慢せず、今の暮らしを無理なく続けていけるのかまで考えておきたいですね。
💳 毎月の維持費はいくら見ておけばいい?
管理費や修繕積立金を見るときは、
金額だけではなく「毎月いくらくらいの維持費になるのか」をイメージしておくことも大切です。
都心の約70㎡のマンションでは、次のような場合もあります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 管理費 | 約2万円 |
| 修繕積立金 | 約2万円 |
| 固定資産税(月換算) | 約1万5千円 |
| 合計 | 約5万5千円 |
もちろん、マンションによって違いはありますが、住宅ローン以外にもこれくらいの費用がかかることも珍しくありません。
年間で考えると、約66万円になります。
旅行や趣味、NISAへの積立など、今の暮らしとのバランスも考えながら、無理なく払い続けられるかをイメージしておきたいですね。
参考:LIFULL HOME’S『近年注目高まる「修繕積立金・管理費」動向をLIFULL HOME’Sが調査』
🏙️ なぜ管理費が高いマンションがあるの?
管理費が2万円を超えていると、
「毎月こんなにかかるなら、ちょっと高すぎるかも……」と感じることもあるのではないでしょうか。
ただ、
管理費が高いこと自体が、必ずしもデメリットになるわけではありません。
なぜなら、日々の管理体制や、暮らしやすさを支えるさまざまなサービスがあるからです。
📊 管理費が高くなりやすいマンションの特徴
- コンシェルジュサービスがある
- ラウンジやゲストルームなどの共用施設が充実している
- 24時間有人管理になっている
- 各階ゴミ置き場が設置されている
- 大規模マンションで共用設備が多い
- エレベーターの台数が多い
- 内廊下の空調設備がある
特に、都心のタワーマンションでは、こうした設備やサービスが充実していることも多く、管理費や修繕積立金を合わせて毎月5万円を超えているマンションも珍しくはありません。
こうした設備やサービスを維持するためには、それだけ多くの管理コストが必要になります。
そのため、
「管理費が高い = 悪いマンション」ではありません。
大切なのは、「どのようなサービスや管理体制にお金を払っているのか」という視点で見てみることです。
🔧 修繕積立金が安いと安心とは限らない理由
「修繕積立金が安いなら、毎月の負担も少なくて安心かもしれない」
そう感じることもありますよね。
ただ、今の負担だけで判断してしまうと、購入後に思わぬ負担が発生してしまうこともあります。
修繕積立金は、将来の大規模修繕に備えるためのお金です。
そのため、
購入当初の負担を抑えるために修繕積立金を低く設定しているマンションでは、将来的に値上げが行われたり、大規模修繕のタイミングでまとまった費用の負担を求められたりすることもあります。
こうしたことも、あらかじめ知っておくと安心ですね。
📊 修繕積立金で確認したいこと
- 長期修繕計画は作成されているか
- 将来的な値上げが予定されていないか
- 修繕積立金が不足していないか
- 一時金の徴収予定はないか
国土交通省でも、長期修繕計画に基づいて適切な修繕積立金を設定し、計画的に積み立てていくことの重要性が示されています。
修繕積立金を見るときは、「今いくらなのか」だけではなく、「その金額で将来の修繕に備えられているのか」という視点で確認しておきましょう。
参考:国土交通省「長期修繕計画標準様式、長期修繕計画作成ガイドライン」
⚖️ 高い・安いではなく、どう判断するか?
これまでの内容からもわかるように、
管理費や修繕積立金には「いくらなら正解」という基準はありません。
管理費が高いマンションもあれば、修繕積立金を低く設定しているマンションもあります。
だからこそ、
「高いから良くない」「安いから安心」と、金額だけで判断してしまうと、本当は自分に合ったマンションを候補から外してしまうことも考えられます。
管理費や修繕積立金で本当に確認したいのは、
「いくらか」ではなく、「なぜ、その金額になっているのか」ということです。
その背景を見ていくことで、そのマンションが将来も適切に維持管理されていくのかが、少しずつ見えてきます。
金額の高い・安いだけではなく、その背景まで含めて考えていきたいですね。
📝 購入前に確認したい3つのポイント
ここまで見てきたように、管理費や修繕積立金は、金額の高い・安いだけで判断できるものではありません。
実際にマンションを検討するときは、次の3つを確認しておくと安心です。
📅 長期修繕計画は作成されているか
- 大規模修繕は何年ごとに予定されているか
- 修繕積立金の値上げ予定はあるか
- 一時金の徴収予定はないか
- 長期修繕計画は定期的に見直されているか
今は負担のない金額に感じていても、将来的な値上げによって、毎月の支払いが想像以上に増えてしまうこともあります。
購入したあとに「こんなはずじゃなかった……」とならないためにも、「今いくらか」だけではなく、「これからどう変わっていくのか」まで確認しておきましょう。
🏢 管理費は何に使われているか
- 管理人や警備体制
- 共用部の清掃状況
- コンシェルジュサービスの有無
- ラウンジやゲストルームなどの共用施設
- 各階ゴミ置き場などの管理体制
同じ管理費でも、マンションによって維持されているサービスや管理体制は大きく異なります。
毎月払い続けるお金だからこそ、
「いくらか」だけではなく、「そのお金が何に使われているのか」まで見ておきたいですね。
💰 今後も無理なく払い続けられるか
マンションを購入すると、住宅ローン以外にも、
- 住宅ローン
- 固定資産税
- 管理費
- 修繕積立金
- 将来的な値上げも含めた毎月の支払額
といった費用がかかります。
マンションは、購入して終わりではありません。
購入したあとに、「こんなに毎月かかるとは思わなかった……」とならないためにも、無理のない資金計画を考えておきたいですね。
🔎 次に考えたいことは?
ここまで、
- 管理費や修繕積立金の目安
- 管理費が高くなる理由
- 修繕積立金が安いと安心とは限らない理由
- 購入前に確認したいポイント
について見てきました。
これで、
「管理費や修繕積立金は、高い・安いだけで判断するものではないんだな。」というイメージが少しできてきたのではないでしょうか。
ただ、実際に物件を探し始めると、
- 「何を確認すれば、安心して購入できるんだろう?」
- 「将来も売る・貸すという選択肢を持てるマンションって、どんなマンションなんだろう?」
と感じることもあるでしょう。
もし同じように感じている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
🏢 安心して購入できるマンションはどう見極める?
同じ築年数でも、管理状況や長期修繕計画によって、マンションの見え方は大きく変わってきます。
「購入したあとに後悔したくない。」
そう感じている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

📈 将来も選択肢を持てるマンションとは?
マンション購入では、今の暮らしだけではなく、将来も売る・貸すという選択肢を残しておけるのかという視点も大切です。
「資産性って、結局どう考えればいいの?」
そう感じている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

🌈 さいごに
管理費や修繕積立金は、
物件資料を見ても「高いのか、安いのか」が分かりにくく、迷ってしまうこともあると思います。
でも、それは真剣に住まい選びと向き合っているからこそなのではないでしょうか。
大切なのは、
周りと比べて正解を探すことではなく、自分がこれからも無理なく暮らし続けられそうかを考えてみることです。
もし今、迷っているのであれば、焦って答えを出す必要はありません。
一つずつ確認しながら、
あなたが「ここなら安心して暮らしていけそう」と思える住まいに出会えることを願っています。

