マンションは何階がいい?低層・中層・高層階を暮らしと価格で比較

【アイキャッチ】 マンションは何階がいい?低層・中層・高層階を暮らしと価格で比較

「同じマンションなのに、階数が違うだけで価格も変わる。その差に、本当にお金を払う価値はあるのでしょうか。」

マンションを探していると、一度はそんなことがふと頭をよぎりますよね。

眺望がよく、開放感のある高層階。

価格を抑えやすく、外へ出やすい低層階。

その間の中層階。

物件を見比べていくと、高層階の眺望には惹かれるものの、「その景色を毎日どれくらい楽しむだろう」と考えることもありませんか?

そうなると、

  • 「眺望のために、この価格差を払う価値はある?」
  • 「低層階を選ぶと、将来売るときに不利になる?」
  • 「毎日のエレベーター移動まで考えたら、何階が暮らしやすい?」

と、だんだん迷ってきてしまいそうですよね。

湾岸エリアのタワーマンションをご案内していても、高層階の眺望を見て「やっぱりこの景色はいいですね」と惹かれる方がいる一方で、実際の暮らしを考えて中層階や低層階を選ばれる方もいらっしゃいます。

マンションの階数は、窓から見える景色だけではなく、朝の通勤やちょっとした外出、仕事から帰ってきたときの移動など、住み始めてからの毎日に関わってきます。

そのため、

購入価格や災害時の暮らし、将来売却するときのことまで考えると、「高層階だからいい」「低層階だから悪い」とは簡単に決められません。

そこで、

この記事では、低層階・中層階・高層階の違いを、価格や眺望だけではなく、毎日の暮らしや災害時、将来の売却などを比べながら、自分には何階が合うのかを一緒に考えていきましょう。

目次

🎯 マンションは何階がいい?

画像:photo AC

マンションの階数に、誰にでも当てはまる正解はありません。高層階・中層階・低層階それぞれの違いを知ったうえで、価格や眺望だけではなく、毎日の過ごし方や外出のしやすさ、災害時、将来売る可能性まで考えながら、「ここなら自分らしく暮らせそう」と思える階を選んでみてください。

🏢 低層階・中層階・高層階は何が違う?

まず、「低層階・中層階・高層階って、何階から何階まで?」と思いますよね。

実は、

マンションの低層階・中層階・高層階には、「何階までが低層階」「何階からが高層階」という明確な区切りがあるわけではありません。

15階建てマンションの10階なら建物の上の方ですが、50階建てのタワーマンションでは10階は比較的低い位置になります。

そのため、

この記事では階数の数字だけで区切るのではなく建物全体の中で低い位置にある住戸を「低層階」、中ほどを「中層階」、上の方を「高層階」として比べていきます。

同じマンションでも、階数が変われば、眺望だけではなく、外へ出るまでの時間や外からの視線、風の感じ方、購入価格なども変わってきます。

まずは、低層階・中層階・高層階でどのような違いがあるのかを比べてみましょう。

低層階中層階高層階
価格比較的抑えやすい低層階と高層階の中間になりやすい高く設定されることがある
眺望・開放感周辺建物の影響を受けやすい住戸によっては眺望が抜けてくる眺望や開放感を得やすい
外からの視線周辺環境によって気になりやすい低層階より気になりにくくなることがある比較的気になりにくい
外出のしやすさ外へ出やすい比較的バランスを取りやすいエレベーター移動が長くなりやすい
比較的影響を受けにくい階数や建物によって変わる強く感じることがある
災害・停電時階段で移動する場合の負担が比較的小さい階数によって負担が変わるエレベーター停止時の移動負担が大きくなりやすい

ただし、価格や眺望などは階数だけで決まるものではありません。方角や住戸の位置、周辺にどのような建物があるのかによっても変わります。

ここからは、それぞれの階で毎日の暮らしがどう変わるのかを見ていきましょう。

🌱 低層階|外へ出やすく、価格を抑えやすい

朝、仕事へ向かうとき。仕事帰りに買い物をして帰ってきたとき。休日にちょっとコンビニへ行きたいとき。

こうした日常の中では、

エレベーターに乗る時間が短かったり、状況によっては階段を使えたりする低層階に、暮らしやすさを感じる方もいます。

私がお客様と住戸を比べるときも、低層階だからという理由だけで候補から外すことはありません。

高層階との価格差があるなら、そのお金を眺望に使いたいのか、それとも広さや間取り、購入後の暮らしに余裕を残すために使いたいのか。ここは一度考えてみたいところです。

一方で、

周辺の建物や道路との位置関係によっては、外からの視線や騒音、眺望などが気になることもあります。

低層階を見るときは、「低い階だから」という理由だけで判断するのではなく、実際に窓の外に何があるのか、そして価格を抑えられることで自分の暮らしにどんな余裕が生まれるのかを考えてみてください。

🏙️ 中層階|価格と暮らしやすさのバランスを取りやすい

高層階ほどの高さにはこだわらないけれど、低層階では周辺の建物や外からの視線が気になる。

マンションによっては、ある程度の階数まで上がることで周辺の建物を越えて眺望が開けたり、外からの視線が気にならなくなります。

そのうえで、

高層階との価格差があるなら、眺望・価格・毎日の移動を比べたときに「このくらいがちょうどいい」と感じることもあるでしょう。

実際にご案内していると、高層階の景色には惹かれながらも、価格差や毎日のエレベーター移動まで考えて、中層階の住戸に気持ちが傾いていく方もいらっしゃいます。

中層階を見るときは、高層階ほどの高さを求めなくても、自分が欲しい眺望や暮らしやすさを得られるかを確かめてみてください。

🌆 高層階|眺望や開放感を楽しみやすい

周辺の建物より高い位置にある住戸では、眺望が抜けやすく、外からの視線も気になりにくくなります。在宅勤務が多い方や、自宅で過ごす時間を大切にしたい方なら、その景色や開放感そのものに価値を感じるのではないでしょうか。

「この景色を、自分は毎日の暮らしの中でどれくらい楽しみたいだろう。」高層階との価格差を考えるときは、一度こう考えてみてください。

その景色を毎日楽しめることに価値を感じるのであれば、高層階との価格差を払う意味もあるでしょう。

反対に、

平日は朝早く家を出て夜遅く帰ることが多く、自宅からの眺望を楽しむ時間がほとんどないのであれば、階数以外の条件に予算を使うという考え方もできます。

高層階を選ぶときは、「高い階だから」ではなく、その高さによって得られる景色や開放感を、自分が毎日の暮らしの中でどれくらい楽しめそうかまで想像してみてください。

💰 マンションは階数によって価格が変わる?

同じマンションを見ていても、

間取りや広さがそれほど変わらないのに、階数が違うだけで価格が大きく変わってきます。

特に、上の階になることで眺望が開けたり、外からの視線が気になりにくくなったりする住戸では、その違いが価格に反映されていますよね。

ただ、

ここで私が一番見てほしいのは、「高層階の方が高いかどうか」ではなく、その価格差を払うことで、自分の暮らしに何が増えるのかということです。

例えば、同じマンションで似た広さ・間取りの住戸を比べたとき、高層階の方が数百万円高かったとします。

そのときは、価格差だけを見るのではなく、その数百万円で何が変わるのかを比較してみてください。

  • 眺望・開放感| 階数が上がることで、窓から見える景色はどれくらい変わる?
  • 外からの視線| 周辺の建物を越えることで、視線は気になりにくくなる?
  • 広さ・間取り| 同じ予算なら、低い階でもう少し広い住戸や使いやすい間取りを選べる?
  • 購入後の暮らし| 費用を抑えることで、貯蓄や趣味、旅行などにお金を使える?

高層階にすることで、毎日楽しみたいと思える眺望や開放感が手に入るのであれば、その価格差を払う意味はあるかもしれません。

一方で、

その価格差を広さや間取り、購入後の暮らしに使った方が自分には合っているという考え方もできます。

つまり、同じ数百万円でも、

  • 眺望に使うのか。
  • 広さや間取りに使うのか。
  • それとも、購入後の暮らしに残しておくのか。

何に使うかによって、住み始めてから感じる価値は変わってきます。

そのため、

実際に住戸を比べるときは、「何階上がるといくら高くなるか」だけではなく、その価格差によって得られるものに、自分がどれくらい価値を感じられるかを考えてみてください。

🌇 眺望・日当たり・騒音は何階で変わる?

マンションの階数を考えるとき、眺望と一緒に気になるのが、日当たりや騒音ではありませんか?

「高層階なら、眺望も日当たりもよくて静かそう」と思うこともありますよね。

しかし、

実際には、階数が上がればすべての条件がよくなるとは限りません。

同じ階でも、方角や周辺の建物、道路などとの位置関係によって、眺望や日当たり、聞こえてくる音は変わります。

そのため、階数を見るときは「何階か」だけではなく、次のようなことも一緒に確認してみてください。

  • 眺望・視線| 窓の先に何が見える?周辺の建物からの視線は気にならない?
  • 日当たり| 方角や周辺建物によって、室内への光の入り方はどう変わる?
  • 騒音| 道路や電車、商業施設など、音の原因になりそうなものは周辺にある?
  • 風| 窓やバルコニーでは、風の強さが気にならない?

🌇 眺望と外からの視線

眺望は、高層階を選ぶ大きな魅力のひとつです。

ただし、

大切なのは「高い階かどうか」よりも、その住戸の窓の先に何があるのかです。

例えば、

中層階でも目の前に建物がなく、運河や公園などに向かって眺望が抜けていれば、十分な開放感を感じられることがあります。

反対に、

ある程度高い階でも、近くに同じくらいの高さのマンションがあれば、眺望や外からの視線が気になりますよね。

内見するときは、窓の正面だけではなく、左右にどのような建物があるのか、その建物の窓やバルコニーと向かい合っていないかまで見てみてください。

自分が欲しいのは「高い階」なのか、それとも「カーテンを開けて気持ちよく過ごせる部屋」なのか。ここを分けて考えると、階数だけにこだわらず住戸を選びやすくなりますよ。

☀️ 日当たり|高層階なら必ず良いとは限らない

高層階ほど日当たりが良いイメージがありませんか?

もちろん、周辺の建物より高い位置まで上がることで、日差しを遮られにくくなる住戸もあります。

ただし、

日当たりは階数だけではなく、方角や窓の向き、周辺建物との距離や高さによっても変わります。

例えば、

高層階でも北向きの住戸と、中層階でも南や東に大きく開けた住戸では、室内で感じる明るさや日差しの入り方は違います。

そのため、

日当たりを見るときは、「高層階だから大丈夫」と考えるのではなく、実際の住戸で光の入り方を確認してみてください。そのうえで、朝・昼・夕方のどの時間に自宅で過ごすことが多いのかを考えてみると、自分の暮らしに合っているかが見えてきます。

🔊 道路や電車などの音

「高層階まで上がれば、道路の音も聞こえなくなる」と思っている方は多いのではないでしょうか?

ただ、音の感じ方は、階数だけで簡単に判断できるものではありません。

道路や高速道路、電車、学校、商業施設など、周辺に何があるのかによって、聞こえてくる音も変わります

また、

窓を閉めた状態では気にならなくても、窓を開けると車や人の声が聞こえることもあります。

内見するときは、室内の設備だけを見るのではなく、一度立ち止まって、窓を閉めた状態と開けた状態の両方で外の音を聞いてみてください。毎日暮らす部屋だからこそ、「何階なら静かか」ではなく、自分がその音を気にせず過ごせそうかまで確認しておきましょう。

🍃 風・洗濯物・虫はどう変わる?

階数によっては、風の感じ方も変わってきます。

高層階では、低層階や中層階に比べて、風の強さが気になる日も多くあります。

洗濯物を外に干したい方であれば、そもそもバルコニーで物干しができるマンションなのか、管理規約も確認しておきたいところです。

また、

「高層階なら虫はまったく来ない」と思われることもありますが、階数だけで虫がいなくなるとは言い切れません。

こうした条件は、建物の立地や周辺環境、住戸の向きなどによっても変わります。

だから、

眺望・日当たり・騒音・風などを比べるときは、「高い階ほど良い」と考えるのではなく、その住戸で自分が毎日どのように過ごせそうかを見てみてください。

🚪 毎日の暮らしやすさで何階を選ぶ?

マンションの階数は、窓から見える景色だけではなく、家を出るときや帰ってきたときの動線にも関わってきます。

仕事が忙しく、平日は決まった時間に出勤する方や、外出することが多い方は、エレベーターを待つ時間や1階まで降りる時間も考えてみてください。

一度だけなら気にならなくても、それが朝の通勤や仕事帰りに繰り返されると、感じ方は変わってきます。

まずは、毎日の場面ごとに階数による違いを比べてみましょう。

毎日の場面低層階で感じやすいこと高層階で感じやすいこと確認したいこと
朝の通勤1階までの移動が短く、階段も使いやすいエレベーターの待ち時間や途中停止が気になることもある住戸からエントランスまで何分かかる?
仕事帰り帰宅してから自宅までの移動が短い疲れている日にエレベーター移動を長く感じることもある夜の帰宅時にストレスを感じない?
ちょっとした外出コンビニや買い忘れでも外へ出やすい外出のたびにエレベーター移動がある休日に外へ出る回数は多い?
自宅で過ごす時間外へ出やすさを優先しやすい眺望や開放感を楽しみやすい自宅で過ごす時間は長い?

🚇 朝の通勤とエレベーター

朝8時台など、出勤する方が重なる時間帯に、エレベーターが途中の階で何度も止まった経験がある方も多いのではないでしょうか。

低層階であれば、エレベーターに乗る時間が比較的短かったり、状況によっては階段を使うという選択肢もあります。

一方で、

高層階では、1階まで降りるのに時間がかかることもあります。

もちろん、エレベーターの台数や速度、低層階用・高層階用に分かれているかなど、マンションによって条件は違います。

そのため、

内見するときは部屋だけを見るのではなく、実際にエレベーターを使って、住戸からエントランスまでどれくらいかかるのかも確認してみてください。毎朝のことだからこそ、自分がその時間をどう感じるのかまで考えておきたいところです。

🛍️ 仕事帰り・買い物・ちょっとした外出

仕事で疲れて帰ってきた夜。休日に、ちょっとコンビニへ行きたいとき。そんな何気ない場面でも、階数の違いを感じることがあります。

低層階なら、外へ出るまでの移動が短く、ちょっとした外出を気軽に感じる方もいるでしょう。

一方で、

高層階では、エレベーターを毎回待って上り下りすることも毎日の行動のひとつとなります。

例えば、

  • 買い忘れに気づいて、もう一度外へ出るとき
  • 仕事帰りに荷物を持って帰ってきたとき
  • 休日に、少しだけ外へ出かけたいとき

こうした何気ない移動は、購入前には気にならなくても、住み始めると何度も繰り返すことになります。

外へ出ることが多い方は、眺望だけではなく、自宅を出てからマンションの外へ出るまでにどれくらい時間がかかるのかも確認してみてください。

💻 在宅勤務や自宅で過ごす時間

反対に、

在宅勤務が多かったり、休日も自宅でゆっくり過ごすことが多かったりする方なら、外出のしやすさよりも、家の中で過ごす時間を優先したくなりますよね。

窓の外に広がる景色を見ながら仕事をする。休日の朝にカーテンを開けて、明るい部屋でゆっくり過ごす。こうした時間に価値を感じる方なら、高層階や眺望が抜けた住戸を選ぶ意味は大きいでしょう。

一方で、

平日はほとんど家におらず、休日も外出することが多いのであれば、眺望よりも外出のしやすさを優先した方が、自分の暮らしには合っているということもあります。

階数を選ぶときは、「どの階が便利か」だけではなく、普段どのように自宅で過ごしているのか、休日はどれくらい外へ出ることが多いのかを思い浮かべてみてください。そうすると、眺望を楽しめることと、外へ出やすいことのどちらを大切にしたいのかが見えてくるのではないでしょうか。

🛡️ 地震・停電など災害時は何階がいい?

マンションの階数を考えるときは、普段の暮らしだけではなく、地震や停電が起きたときのことも一度は考えておきたいですよね。

ただ、ここでも「低層階なら安心」「高層階だから危ない」と、階数だけで決めることはできません。

私が確認しておきたいと思うのは、災害が起きたとき、その階でどのように生活を続けることになるのかです

例えば、次のようなことは購入前に確認しておきたいところです。

  • エレベーター| 停電や地震で停止した場合、階段での移動はどのくらい負担になりそう?
  • 非常用電源| 停電時にエレベーターや給水設備を動かせる電源はある?
  • 水| 停電時でも各住戸まで水を供給できる?
  • 備蓄| マンション内に防災備蓄や防災マニュアルは用意されている?

🛗 エレベーターが止まったときの暮らし

普段は数十秒で移動できる高層階でも、エレベーターが止まれば階段を使うことになります。

20階、30階と上がるほど、自宅と1階を何度も行き来するのは簡単ではありません。

特に、

水や食料を持って上がることまで考えると、普段のエレベーター移動とはまったく違った負担になります。

高層階を検討するときは、「もし数日間エレベーターが使えなかったら、この階でどんな生活になるだろう」と、一度は具体的にイメージしてみてください。

低層階であれば階段で移動しやすいというメリットはありますが、災害時の暮らしやすさは階数だけでは決まりません。

🔋 階数だけでなくマンションの防災設備も確認する

東京都では、災害時でも自宅で生活を続けやすいマンションを「東京とどまるマンション」として公開しています。

東京都の「東京とどまるマンション」では、停電時にも水を供給できることや、非常用電源でエレベーターを動かせることなど、災害後もマンションで生活を続けるための備えが提示されています。

つまり、

高層階を検討するときに見るべきなのは「何階か」だけではありません。

停電したときに水は使えるのか。エレベーターはどこまで動かせるのか。マンションとしてどのような備えがあるのか。

ここまで確認しておくと、普段の眺望や暮らしやすさだけではなく、災害が起きたときも含めて、その階で暮らす自分を想像しやすくなります。

出典:東京都「『東京とどまるマンション』登録表示制度の見直しを行います」

📈 高層階の方が資産価値は高い?

マンションの階数を考えていると、

「将来売るなら、高層階を選んだ方がいいのかな?」ということも気になりますよね。

確かに、

眺望や開放感を求めて、高層階を選びたいという方はいらっしゃいます。

ただし、

購入するときに高層階へ多くの予算をかけたからといって、将来売却するときにも、その価格差がそのまま評価されるとは限りません。

また、高層階だから必ず売りやすい、低層階だから売りにくいと決めることもできません。

🏙️ 高層階だから必ず売りやすいわけではない

高層階には、眺望や開放感、外からの視線の少なさなど、分かりやすい魅力があります。

実際に、高層階の眺望や開放感を理由に、その住戸を選ぶ方もいます。

ただ、

購入時の価格差が大きいほど、売却するときにも「その差を払ってでもこの住戸を選びたい」と思ってもらえる理由が必要になります。

「高層階だから高く売れる」ではなく、その階ならではの魅力が、購入時の価格差に見合っているか。ここは購入するときにも確認しておきたいところです。

🌱 低層階でも選ばれる住戸はある

低層階でも、価格だけで選ばれるわけではありません。

外へ出やすかったり、エレベーター移動が短かったり、同じ予算で広さや間取りを優先できたりすることに魅力を感じる方もいます。

また、

低層階でも目の前が公園や運河などに開けていたり、外からの視線が気になりにくかったりすれば、その住戸ならではの魅力になります。

つまり、

低層階だから売れにくいのではなく、その住戸を選びたいと思える理由があるかどうかを見ておくことが大切です。

💰 購入時の価格差と売却時の価格差は分けて考える

ここで一度考えておきたいのが、

購入するときに払った価格差が、将来そのまま売却価格に上乗せされるとは限らないということです。

購入時に高層階へ数百万円多く払ったとしても、将来売るときに同じ金額差で評価されるかどうかは、そのときの相場や競合する住戸、眺望の変化などによって変わります。

そのため、将来の売却まで考えるのであれば、

  • その価格差は、自分が暮らしている間に十分楽しめそうか
  • その階ならではの魅力は、将来ほかの人にも伝わりそうか
  • 価格差が大きすぎて、売却時の選択肢を狭めないか

この3つは、購入するときに一度確認しておきたいところです。

将来売ることまで考えるなら、「高層階だから有利」と決めつけるのではなく、その価格差を自分が暮らしている間にも楽しめるかまで考えてみてください。

🏙️ タワーマンションは何階を選べばいい?

湾岸エリアでマンションを探していると、30階、40階、50階と住戸がある中で、「せっかくタワーマンションを買うなら高層階の方がいいのかな」と迷うこともありますよね。

ただ、

タワーマンションの階数を比べるときは、「何階か」だけで判断しない方がいいと思っています。

そのマンションでは、何階から周辺の建物を越えて、自分が欲しい眺望や開放感を得られるのか。

ここを、実際の住戸で比較しています。

🌊 何階から自分が欲しい景色になるのか

20階でも目の前が運河や公園に向かって大きく開けている住戸と、

30階でも近くのタワーマンションと向かい合っている住戸では、窓から感じる開放感は変わります。

勝どき・晴海・月島などでは、運河や東京湾、都心方向に眺望が抜ける住戸もあるため、階数が少し上がるだけで景色が大きく変わるマンションもあれば、中層階でも十分に開放感を楽しめるマンションもあります。

ご案内していると、「もっと上の階じゃないと意味がないと思っていました」と話されていた方が、中層階の住戸を見て「この景色なら十分ですね」と感じられることも実際にあります。

💰 高層階まで上がる価格差に価値を感じるか

そのため、タワーマンションを見るときは、

  • 何階から自分が欲しい景色になるのか
  • そこまで階数を上げると価格はいくら変わるのか
  • その価格差を払ってでも、その景色を毎日楽しみたいと思えるのか

この3つを比べてみてください。

中層階でも自分が欲しい眺望や開放感を得られて、価格にも納得できるのであれば、無理に高層階まで上がる必要はありません。

反対に、

窓の外に広がる景色を毎日楽しむことが、タワーマンションに住みたい一番の理由なのであれば、高層階に価格差を払う意味もあります。

「タワーマンションを買うなら何階か」ではなく、「このマンションで、自分が欲しい景色は何階から楽しめるのか」。タワーマンションの階数を選ぶときは、まずここから比較してみてください。

💡 結局、自分には何階が合う?

ここまで比べてきても、「結局、自分には何階がいいんだろう」と迷うことがあると思います。

そんなときは、毎日の暮らしの中で、自分が何に一番お金や時間を使いたいのかから考えてみてください。

🌇 眺望や自宅時間を大切にしたいなら

在宅勤務が多い。休日も自宅でゆっくり過ごすことが多い。

そんな方なら、高層階だけではなく、自分が楽しみたい景色が得られる中層階まで含めて比べてみてください。

見るべきなのは「何階か」ではなく、どの階から、自分が毎日楽しみたいと思える景色になるのかです。

🚪 外へ出やすい方が心地よいなら

平日は毎日出勤する。休日も外へ出ることが多い。ちょっとした買い物にも気軽に出たい。

そんな方なら、低層階や中層階の方が合うこともあります。

内見するときは、住戸からエントランスまで実際に移動して、「この距離なら毎日でも気にならない」と思えるかを確認してみてください。

💰 価格とのバランスを取りたいなら

高層階の眺望には惹かれるけれど、価格差まで考えると迷う。

そんなときは、その数百万円を何に使いたいのかを考えてみてください。

  • 眺望や開放感に使う
  • 広さや間取りに使う
  • 購入後の貯蓄や趣味、旅行に残しておく

同じ予算でも、何に使うかで暮らしは変わります。

📈 将来売ることも考えるなら

将来売る可能性があるなら、

その住戸を自分以外の人も選びたいと思える理由があるかを見てみてください。

眺望なのか、価格なのか、外へ出やすいことなのか。

高層階・中層階・低層階それぞれに、その住戸だから選ばれる理由があれば、階数だけで有利・不利を決める必要はありません。

最後に迷ったら、もう一度だけ考えてみてください。「ここなら、自分らしく暮らせそうか。」

📚 次に知っておきたいこと

📈 「高層階の方が、将来売りやすいの?」と思った方へ

マンションの階数について考えていくと、

  • 「高層階の方が、資産価値も高いのかな。」
  • 「将来売ることまで考えるなら、何を見てマンションを選べばいい?」

ということも気になってくるのではないでしょうか。

高層階か低層階かだけではなく、立地や管理状態なども含めて、将来も選ばれやすいマンションについて考えたい方は、こちらの記事をご覧ください。

🏢 「階数以外には、何を確認すればいい?」と思った方へ

何階にするかが少し見えてくると、

  • 「実際に購入する前に、ほかには何を確認すればいいんだろう。」
  • 「管理状態や修繕計画まで見た方がいいの?」

ということも気になってくるのではないでしょうか。

管理状況や長期修繕計画、修繕積立金など、中古マンションを購入する前に具体的にどこを確認すればいいのか知りたい方は、こちらの記事でお話しています。

📖 「階数だけではなく、マンション購入についての全体像を知りたい」と思った方へ

住戸の階数まで考え始めると、

  • 「予算や立地、築年数も含めて、何を優先すればいいんだろう。」
  • 「自分がマンションを選ぶときの基準を、整理しておきたい。」

と感じることもあるのではないでしょうか。

マンションの階数だけではなく、予算や立地、築年数なども含めて、自分が何を基準に住まいを選べばいいのか整理しておきたい方は、こちらの記事をご覧ください。

🌈 さいごに

仕事から帰ってきたときに、ほっとできること。

休日に、自分の好きな時間を自分の家で過ごせること。

そして、この先ライフスタイルが変わったときにも、売る・貸す・住み替えるという選択肢を持っていられること。

マンションを購入することは、ただ家を買うことではなく、これからの自分の暮らしを考え、そのための場所を自分で選ぶことでもあります。

これからどんな暮らしをしていきたいのかを想像しながら、

「ここで暮らしてみたい」と思えるマンションに出会えたなら、その気持ちを大切にしてくださいね。

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