マンション購入の申込とは?申込後キャンセルできる?お金は必要?

【アイキャッチ】マンション購入の申込とは?申込後キャンセルできる?お金は必要?

「購入申込を入れますか?」そう聞かれて、すぐに「お願いします」と言えますか?

内見を終えて、

「ここなら住んでみたい。」

そう思えるマンションが見つかった。

気に入ってはいる。

でも、数千万円するマンションとなると、「ここにしよう」とすぐには決断できない。

そんな時に、

  • どこまで気持ちが決まっていたら、購入申込を入れていいのでしょうか。
  • 申込を入れたら、もうこのマンションを買わないといけないのか。
  • 申込後にキャンセルはできるのか。お金は必要なのか。
  • そして、キャンセルできるのであれば、とりあえず申込を入れておけばいいのでしょうか。

そこで、

この記事では、マンション購入の申込とは何か、キャンセルやお金、売買契約との違いから、「このマンションなら申込を入れたい」と思った時に、何を考えておきたいのかについてお話ししていきます。

目次

🎯 マンション購入の申込とは?

画像:photo AC

マンションの購入申込は、「もう迷いはない」と決断するためのものではなく、売主へ購入したい意思を伝えるものです。一般的な購入申込書(買付証明書)の段階であれば、申込後に取り下げることができます。ただし、価格や住宅ローン、物件そのものに「まだ決められない理由」が残っているなら、その答えを出してから申込へ進んでも遅くはないと、私は考えています。

📝 マンションの購入申込とは?

購入したいマンションが見つかったら、一般的には購入申込書(買付証明書)を提出して、購入したい意思や希望する条件を売主へ伝えます。

購入申込書の書式は不動産屋さんによっても異なりますが、

  • 購入希望価格
  • 住宅ローンの利用
  • 手付金の予定額
  • 売買契約や引渡しの希望時期
  • その他、購入するための希望条件

などを記載します。

実際のマンション売買では、購入申込書を提出するまでに、不動産屋さんを通して売主側と購入価格や引渡し時期などについて交渉していることがほとんどです。

そのため、

購入申込書を出してから条件を考えるというより、それまで売主側と話してきた条件を確認したうえで、「このマンションを購入したい」という意思を書面で伝えるものと考えると分かりやすいと思います。

東京都の「不動産取引の手引き」でも、売買価格や支払方法、手付金、引渡し時期などの契約条件を確認し、買主が条件に合意したうえで売買契約へ進む流れとなっています。

参考:東京都住宅政策本部「不動産取引の手引き」

📑 購入申込と売買契約は何が違う?

購入申込と売買契約では、目的が違います。

購入申込の目的は、「このマンションを、この条件で購入したい」という意思を売主へ伝えることです。

前のセクションでお話ししたように、購入希望価格や引渡し時期などの条件を確認したうえで、購入申込書を提出します。

これに対して、

売買契約の目的は、売主と買主が合意した売買条件を契約書に定め、正式に売買契約を締結することです。売買契約書には、売買価格や代金の支払方法、手付金、引渡し時期、契約を解除する場合の条件などが記載されます。

購入申込売買契約
🎯 目的購入したい意思と条件を売主へ伝える合意した条件を契約書に定め、その内容に従って取引を進める
📅 タイミング売買契約を結ぶ前売主と買主が売買条件に合意したあと
💴 お金申込金が必要な場合もある一般的に手付金を支払う
↩️ キャンセル・解除一般的な購入申込書の段階であれば取り下げられる契約内容に沿って解除する
⚖️ 契約上の違い売買契約を結んだことにはならない売主・買主に契約上の義務が生じる

東京都の「不動産取引の手引き」でも、買付証明書を作成しただけでは、予約や契約が成立したとは考えられていません。

つまり、

購入申込は「このマンションを購入したい」という意思を売主へ伝える段階であり、売買契約は売主と買主が合意した条件で正式に契約を締結する段階です。

参考:東京都住宅政策本部『「不動産取引の手引き」7 契約を締結する』

↩️ マンションの購入申込後にキャンセルできる?

購入申込の段階では、まだ売買契約を締結していないため、申込を取り下げることができます。

たとえば、

  • 申込後にもう一度考えて、購入を見送ることにした
  • 住宅ローンや資金計画を考え直した
  • 家族と相談して、今回は購入しないことにした
  • 申込後に確認した内容を踏まえて、購入する判断が変わった

といった場合には、不動産屋さんへ購入申込を取り下げたいことを伝えます。

※東京都の「不動産取引の手引き」でも、売買契約前の段階で申込をキャンセルする場合は、正式に契約したわけではないため、申込金は原則として返還されるとしています。

また、

宅建業者が申込時に「申込金(預り金)」を受け取っている場合、申込者がキャンセルした際に、その返還を拒むことは禁止されています。

ただし、

「キャンセルできる」ことと、「とりあえず購入申込を入れておく」ことは、私は少し違うと思っています。まだ購入するか決められない理由が残っているなら、その理由を確認してから購入申込へ進んでも遅くはないと感じています。

参考:東京都住宅政策本部『「不動産取引の手引き」6 契約をする前に(1)』

💴 マンションの購入申込にお金は必要?申込金と手付金の違い

マンションの購入申込では、

売主側から「申込金(申込証拠金)」の支払いを求められることもあります。

申込金が必要な物件では、その金額を支払って購入申込を行います。

申込金(申込証拠金)手付金
📅 いつ支払う?購入申込時売買契約時
💴 いくら必要?物件や売主によって異なりますが、5万 ~ 10万円の場合が多い印象です。私が実際に扱ってきたマンションでは100万 ~ 200万円程度が多いですが、一般的な手付金の目安は、売買価格の5 ~ 10%程度。
📑 どんなお金?購入申込の際に預けるお金売買契約時に支払うお金
↩️ 購入をやめたら?売買契約前なら原則返還売買契約後は契約内容に沿って扱われる

申込金と手付金は、支払うタイミングも金額も異なります。

また、

申込金は売買契約時に手付金の一部へ充当される場合もあります。

購入申込を入れる前に申込金はいくら必要なのか、売買契約へ進んだ場合の手付金はいくら必要なのかを確認しておきましょう。

※申込金や手付金の金額、支払い方法は物件や売主によって異なります。

🏦 購入申込には住宅ローンの事前審査が必要?

住宅ローンを利用してマンションを購入する場合、購入申込のタイミングで住宅ローンの事前審査について確認されます。

私がマンション売買をしてきた経験では、人気物件の場合、

  • 購入申込と住宅ローンの事前審査を同時に進める
  • 購入申込を入れたあと、翌日・翌々日ぐらいに住宅ローンの事前審査を進める

という事例が多くありました。

購入申込を入れても、住宅ローンを利用できるのか分からないままでは、売買契約へ話を進めることができません。

そのため、

住宅ローンを利用する予定であれば、「このマンションを購入したい」と思ったときに、購入申込とあわせて事前審査も進められるように準備しておくといいと思います。

住宅ローンの事前審査を受けるタイミングや必要書類、審査で確認されることについては、「住宅ローンの事前審査とは?いつ受ける?落ちる理由と必要書類」で詳しくお話ししています。

🤔 まだ迷っているなら、購入申込を入れてもいい?

購入申込を入れるか迷っている方に、

私ならまず、「何が決まれば、このマンションを購入したいと思えますか?」と伺います。

たとえば、

迷っていること今の状態申込前にどうする?
💴 購入価格この価格で購入していいのか決められない購入したい価格や予算をもう一度確認する
🏦 住宅ローン毎月の返済額が気になっている返済額や資金計画を確認する
🏢 マンション管理状況などに確認したいことが残っている気になっていることを不動産屋さんへ確認する
🔍 ほかの物件ほかにも気になるマンションがある本当に比較してから決めたいのか考える
🤔 最後の迷い条件にはほぼ満足しているけれど、数千万円の決断に迷っている「まだ確認したいこと」が残っていないか考える

私は、「まだ決められない理由があること」と、「購入したい気持ちは決まっているけれど、大きな買い物だから迷っていること」は少し違うと思っています。

マンションを探していると、価格や広さ、階数、眺望、駅からの距離など、すべてが希望どおりという物件はなかなか見つかりません。

そのため、

購入申込を入れるために、迷いをすべてなくす必要はないと私は思っています。「これが確認できたら、このマンションを購入したい」と思えることがあるなら、まずはそこを確認してみてください。それでも購入したいと思えたなら、購入申込へ進んでもいいのではないでしょうか。

📅 購入申込を入れたあとはどう進む?

購入申込を行うと、次は売買契約へ向けて話が進んでいきます。

私の経験では、購入申込から売買契約までは1 ~ 2週間、長くて1か月ぐらいで進むことが多く、その間に売買契約へ向けた準備を進めていきます。

STEP何をする?主な内容
① 📝 購入申込購入したい意思を売主へ伝える購入価格・引渡し時期などを記載して申込書を提出する
② 🔎 契約準備売買契約の日程などを決める契約日・必要書類・手付金などを確認する
③ 📑 重要事項説明物件や取引について説明を受ける権利関係・管理状況・取引条件などを確認する
④ ✍️ 売買契約売主と正式に契約を結ぶ契約内容を確認し、署名・捺印、手付金を支払う

住宅ローンを利用する場合は、購入申込を入れる前後で、事前審査も進めていきます。

購入申込後は、不動産屋さんが重要事項説明書や売買契約書などを準備し、売買契約の日程を決めていきます。

売買契約では、重要事項説明や売買契約書の内容について、不動産屋さんから説明を受けながら一つずつ確認していきます。気になることや分からないことがあれば、その場で聞きながら、「この内容で購入する」と確認したうえで売買契約を結んでくださいね。

マンション探しから内見、購入申込、売買契約、住宅ローン、引渡しまでの全体の流れについては、「マンション購入の『流れ』とは?何から始める?判断に迷わない方法」で詳しくお話ししています。

📚 次に知っておきたいこと

🔎 「このマンションを、本当に購入していい?」と思った方へ

購入申込について考えていくと、

  • 「気に入っているけれど、購入前にもう一度確認しておくことはある?」
  • 「管理状況や修繕計画、将来の売却まで考えた方がいいのかな。」

ということも気になってくるのではないでしょうか。

管理状況や長期修繕計画、修繕積立金、周辺環境など、購入前に確認しておきたいことをもう一度見ておきたい方は、こちらの記事をご覧ください。

💴 「売買契約までに、いくら準備しておけばいい?」と思った方へ

購入申込から売買契約へ進むことを考えると、

  • 「手付金のほかにも、用意しておくお金はある?」
  • 「契約から入居まで、いつ・いくら支払うんだろう。」

ということも気になってきますよね。

手付金や仲介手数料、登記費用など、マンション購入に必要なお金と支払うタイミングを確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。

📖 「マンション購入全体について、もう一度確認しておきたい」と思った方へ

購入申込や売買契約について分かってくると、

  • 「住宅ローンや購入予算についても、もう一度確認しておきたい。」
  • 「この先の手続きや、マンション選びについてもまとめて知りたい。」

ということも気になってくるのではないでしょうか。

購入予算や住宅ローン、物件探し、内見、契約、将来の売却まで、マンション購入について全体をまとめて確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。

🌈 さいごに

購入申込を前にして迷ったときは、一度考えてみてください。

「何が分かれば、このマンションを購入したいと思えるのか。」

まだ確認したいことがあるのなら、一つずつ確認すればいいと思います。

でも、

すべての迷いがなくなるまで待つ必要はありません。

その答えを確認したあとにも、

「やっぱり、このマンションを購入したい。」

そう思えたのなら、購入申込へ進んでみてもいいのではないでしょうか。

マンション購入は大きな決断です。「ここで暮らしたい」と思えた自分の気持ちも、大切にしてあげてくださいね。

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