マンション購入で年収はいくら必要?無理のない予算の考え方を解説

【アイキャッチ】マンション購入で年収はいくら必要?無理のない予算の考え方を解説

「今の年収なら、いくらくらいのマンションが買えるんだろう?」

マンション購入を考え始めると、多くの方が最初に気になるのではないでしょうか。

ネットで調べると、

  • 年収1,000万円なら1億円まで買える
  • 年収の7倍まで借りられる
  • 年収1,500万円なら余裕

など、さまざまな情報が出てきます。

実際に、お客様からお話を伺っていくと、

「結局、自分はいくらのマンションを購入できるんでしょうか?」というご質問を毎回のようにいただきます。

湾岸エリアでは世帯年収1,000万 ~ 1,500万円前後の方からのご相談も多いのですが、同じ年収帯でも購入される価格帯はさまざまです。

頭金を多めに入れる方もいれば、手元資金を残したい方もいます。

毎月の返済額を抑えたい方もいれば、将来のために余裕を持った資金計画を考えたい方もいます。

つまり、

マンション購入の予算は、年収だけではなく、頭金や毎月の返済額も含めて考える必要があるということです

では、何を基準に考えればいいのでしょうか。

そこで、

この記事では、年収別の購入価格の目安や、頭金を含めた無理のない予算の考え方について、実際の相談現場で感じるリアルも交えながらお話ししていきます。

目次

🎯マンション購入で年収はいくら必要?

画像:photo AC

マンション購入では、「 購入価格 - 頭金 」で必要な借入額を計算し、その借入額が年収の5 ~ 7倍程度に収まるかを確認するのが、予算を考えるうえでの一般的な目安とされています。

📊 年収の何倍までがマンション購入の目安?

マンション購入の予算を考える際には、

「借入額が年収の5 ~ 7倍程度に収まっているか」をひとつの目安にすることが一般的とお伝えしました。

これは、不動産会社が独自に決めている数字ではありません。

住宅金融支援機構の「2024年度 フラット35利用者調査」によると、マンション購入者の年収倍率(住宅価格÷世帯年収)は、次のようになっています。

📋 マンション購入者の平均年収倍率

住宅の種類年収倍率
新築マンション約7.2倍
中古マンション約5.6倍

つまり、

年収の5 ~ 7倍という考え方は、実際の住宅購入者の傾向から見ても、大きく外れていない一般的な目安といえます。

できれば表にしたい。

💰 年収別の借入額の目安

年収ごとの借入額の目安をまとめると、次のようになります。

年収5倍6倍7倍
1,000万円5,000万円6,000万円7,000万円
1,500万円7,500万円9,000万円1億500万円

もちろん、これはあくまで借入額の目安です。

実際に検討できるマンションの価格は、頭金の金額によって変わってきます。

🏠 借入額と購入価格は同じではない

ここで注意したいのは、借入額と購入価格は同じではないということです。

実際のマンション購入では、

借入額 = 購入価格 − 頭金

となります。

例えば、

  • 購入価格:1億円
  • 頭金:2,000万円

の場合、借入額は8,000万円になります。

つまり、同じ年収でも、

  • 頭金をどのくらい用意するのか
  • 毎月の返済額をどのくらいにしたいのか
  • 手元資金をどの程度残したいのか

によって、購入できる価格帯は変わってきます。

まずは、

購入を検討している物件について、「 購入価格 - 頭金 」で計算した借入額が、自分の年収の何倍になるのかを確認してみてください。これが、自分に合った購入価格を考えるうえでの最初の目安となります。

では、実際に年収別ではどのくらいの価格帯を検討できるのでしょうか。

参考:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」

💰 年収別ではどのくらいの価格帯を検討できる?

それでは、実際に年収別ではどのくらいの価格帯を検討できるのでしょうか。

ここでは、

  • 借入額が年収の5 ~ 7倍
  • 頭金1,000万円

を想定して、購入価格のイメージを考えてみました。

📋 年収別の購入価格の目安

年収借入額の目安購入価格の目安
800万円4,000万 ~ 5,600万円5,000万 ~ 6,600万円
1,000万円5,000万 ~ 7,000万円6,000万 ~ 8,000万円
1,200万円6,000万 ~ 8,400万円7,000万 ~ 9,400万円
1,500万円7,500万 ~ 1億500万円8,500万 ~ 1億1,500万円

※頭金1,000万円を想定した場合の一例

もちろん、これはあくまで目安です。

実際には、

  • 頭金をどのくらい用意するのか
  • 毎月いくらまでなら無理なく返済できるのか
  • 手元資金をどの程度残したいのか

によって、購入できる価格帯は変わっていきます。

🌊 湾岸エリアではどのくらいの価格帯を購入している?

実際に、

湾岸エリアの購入相談いただく中では、年収1,000万 ~ 1,500万円の方が多く、8,000万円 ~ 1億2,000万円のマンションを検討されるケースが比較的多い印象があります。

📋 よくご相談いただく価格帯の目安

世帯年収の目安検討価格帯の目安
1,000万円8,000万円
1,200万円8,500万 ~ 1億円
1,500万円1億 ~ 1億2,000万円

※筆者の購入相談実績をもとにした傾向です。

ただし、この価格帯がすべての方に当てはまるわけではありません。

この差が生まれる大きな理由のひとつが、「頭金」です。

次は、頭金を入れることで購入価格がどのように変わるのかを見ていきましょう。

🏦 頭金を入れると購入価格はどう変わる?

マンション購入では、

「購入価格 = 借入額+頭金」と考えることができます。

そのため、頭金をどのくらい用意するかによって、検討できる価格帯は変わってきます。

「できるだけ頭金を入れるべきなのか、それとも手元資金を残した方がいいのか。」

ここで悩まれる方も結構いらっしゃいます。

では、頭金によって購入価格はどのくらい変わるのでしょうか。

📋 年収1,200万円の場合のイメージ

ここでは、借入額を年収の6倍である7,200万円と仮定してみます。

頭金借入額購入価格
500万円7,200万円7,700万円
1,000万円7,200万円8,200万円
2,000万円7,200万円9,200万円

頭金が500万円の方と2,000万円の方では、同じ年収でも検討できるマンション価格に1,500万円の差が生まれます。

📋 年収1,500万円の場合のイメージ

借入額を年収の6倍である9,000万円とすると、次のようになります。

頭金借入額購入価格
500万円9,000万円9,500万円
1,000万円9,000万円1億円
2,000万円9,000万円1億1,000万円

年収が上がるほど購入できる価格帯は広がりますが、最終的な購入価格は頭金の考え方によって大きく変わってきます。

💡 頭金は多ければいいわけではない

頭金の話になると、

「できるだけ多く入れた方が安心ですよね?」というご質問をいただきます。

ただ、

実際のご相談では、

  • 毎月の返済額を抑えるために、頭金を多めに入れたい方
  • NISAや投資のために、手元資金を残しておきたい方
  • 将来の住み替えや老後資金のために、現金を確保しておきたい方
  • 万が一に備えて、生活防衛資金を残しておきたい方

など、何を優先したいかによって、頭金の考え方は変わってきます。

そのため、

「頭金はできるだけ多く入れた方がいい」とは、一概には言えません。

大切なのは、

頭金をいくら入れるかではなく、マンションを購入したあとも安心して暮らせるだけのお金を、どれくらい手元に残しておきたいのかを考えることです。

🌊 湾岸エリアではどのように考える方が多い

実際に、

湾岸エリアで購入相談をいただく中では頭金を約1,000万円、用意される方が多い印象があります。

一方で、

  • NISAや投資のために、あえて手元資金を残しておきたい方
  • 将来の住み替えや老後資金に備えて、現金を多めに確保したい方
  • 今のお住まいの売却益を頭金に充てて住み替えをされる方

など、頭金の考え方はさまざまです。

最近では、

「住宅ローンを組めるのであれば、手元の現金はできるだけ残しておきたい」と考えられる方も数多くいらっしゃいます。

参考:国土交通省『住まリテ』

次は、実際に住宅ローンを組んだ場合、毎月の返済額がどのくらいになるのかを見ていきましょう。

💳 毎月の返済額はどのくらいになる?

ここまで見てきたように、

購入価格を考えるうえでは、頭金だけでなく、毎月の返済額も重要なポイントです。

なぜなら、

同じ年収でも、「毎月いくらまでなら無理なく支払えるか」によって、検討できる価格帯は変わってくるからです。

では、実際に毎月の返済額はどのくらいになるのでしょうか。

📋 借入額ごとの毎月の返済額の目安

ここでは、

  • 金利1.0%
  • 返済期間35年
  • 元利均等返済

を想定して、毎月の返済額をまとめてみました。

借入額毎月の返済額(目安)
5,000万円約14万円
6,000万円約17万円
7,000万円約20万円
8,000万円約23万円
9,000万円約25万円
1億円約28万円

※金利や借入条件によって異なります。

🏢 マンションは住宅ローン以外の費用もかかる

マンション購入では、

毎月支払うのは住宅ローンだけではありません。

  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 駐車場代
  • 固定資産税

などの費用もかかります。

そのため、

住宅ローンが月25万円の場合でも、管理費・修繕積立金などを含めると、毎月約30万円の支払いになることも考えられます。

💡 「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」は違う

お客様とローンについてのご相談を受けていると、

「年収的にはもっと借りられると言われたのですが、そこまで借りて大丈夫でしょうか?」というご質問も頂きます。

ただ、

マンションを購入したからといって、

  • 旅行や趣味を我慢したり
  • NISAや投資をやめたり
  • 将来のための貯蓄を諦めたり

したいわけではありませんよね。

今の暮らしも、将来の選択肢も大切にしたい。そう考える方がほとんどではないでしょうか。

だからこそ、

「いくら借りられるか」ではなく、「毎月いくらなら安心して払い続けられそうか」という視点で考えてみてください。そこから逆算していくと、自分に合った購入価格が徐々に見えてきます。

🔎 次に考えたいことは?

ここまで、

  • 年収の何倍までが目安なのか
  • 自分ならどのくらいの価格帯を検討できそうか
  • 頭金や毎月の返済額をどう考えるのか

について見てきました。

これで、

「自分なら、このくらいの価格帯になりそう。」というイメージが、できてきたのではないでしょうか。

物件を探し始めると、

  • 「自分にはどの街が合っているんだろう?」
  • 「将来のことを考えると、資産性も気になる。」

と感じる方も、少なくありません。

もし同じように感じている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

🚢 自分にはどのエリアが合っている?

同じ予算でも、

勝どき・月島・晴海では、通勤や休日の過ごし方、街の雰囲気が大きく変わります。

「自分にはどの街が合っているんだろう?」

そう感じている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

📈 資産性も考えてマンションを選びたい

マンション購入では、

今の暮らしだけではなく、将来売る・貸すという選択肢も大切になります。

「資産性って、結局どう考えればいいの?」

そう感じている方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

🌈 さいごに

マンション購入では、

「年収がいくらあるか。」

よりも、

「自分にとって、どのくらいの価格帯なら安心して暮らせそうか。」を考えることが大切です。

だからこそ、

マンション購入には、「この年収なら、この価格帯が正解」という答えがあるわけではありません。

もし、

「自分の場合はどうなんだろう。」と感じているのであれば、

それは自分に合った暮らしや将来について考えてみる、ひとつのきっかけなのかもしれません。

焦って答えを出す必要はありません。

まずは、自分に合ったマンションについて、少しずつ考えてみてください。

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