「このマンション、かなりいい。でも、居住中なら空室の物件を探した方がいいのかな。」
中古マンションを探していると、
空室になっている住戸もあれば、売主が住みながら売り出している居住中の物件もあります。
気になるマンションを見つけても、室内写真に家具や生活用品が写っていると、
- 「家具がある状態で、部屋の広さまで分かる?」
- 「売主さんがいる前で、収納まで見せてもらっていい?」
- 「空室の方が、じっくり内見できるんじゃない?」
と、少し気になってしまいますよね。
たしかに、
空室と居住中では、内見したときに確認しやすいところや、室内から分かることが少し違ってきます。
そこで、
この記事では、中古マンションの空室と居住中では、内見や購入を考えるときに何が違うのか、居住中だからこそ見えてくることも含めて考えていきましょう。
🎯 中古マンションは空室と居住中どっちがいい?

中古マンションは、空室か居住中かで選ぶのではなく、その住戸で「自分ならどう暮らすか」を想像し、購入前に確認したいことを確認できるかで考えてみてください。空室と居住中では内見で見えやすいものが違うため、それぞれの状態を活かして住戸そのものを見ることがポイントです。
🏠 空室の中古マンションは、室内そのものを見やすい
空室の中古マンションを内見すると、家具や生活用品が置かれていないので、部屋全体の広さや形を見やすくなります。
ソファや棚で隠れている場所もないため、床や壁など室内の状態も確認しやすいですよね。
| 見やすいところ | 空室ではどう見える? | 購入後を考えるなら |
|---|---|---|
| 部屋全体 | 家具がなく、広さや形が分かりやすい | 自分の家具を置いた状態を想像する |
| 床・壁 | 家具で隠れている場所が少ない | 室内の状態を見る |
| 収納 | 私物がなければ中まで見やすい | 持ち物が収まりそうか考える |
| 家具配置 | 何もない状態から考えられる | 家具のサイズと置く場所を確認する |
空室なら、今使っている家具をそのまま持っていく場合も考えやすくなります。
たとえば、
- ソファを置いたら、ダイニングテーブルとの間はどのくらい空く?
- ベッドとデスクを置いても、余裕を持って歩けそう?
- 今使っている家具は、置きたい場所に収まりそう?
家具のサイズが分かっているなら、内見前に幅や奥行きを測っておくのもいいと思います。現地で室内の寸法と比べれば、購入後の家具配置もかなり具体的に考えられます。
ただ、
ここで少し気をつけたいのが、家具がない状態の広さだけで判断しないことです。
何も置かれていないリビングへ入ると、「思っていたより広い。」と感じるでしょう。
でも、
実際に暮らし始めれば、そこにソファやダイニングテーブルなどを置きます。空室を見て「広いな」と感じたら、いつも使っている家具を一つずつ置いてみるような感覚で、もう一度リビングを見てみてください。購入したあとの広さも、イメージしやすくなるのではないでしょうか。
🛋️ 居住中だから分かることもある
居住中の中古マンションを内見すると、当然ですが、室内には売主の家具や生活用品があります。
「家具があると、部屋の広さが分かりにくそう」と思うかもしれません。
でも、
私は、家具が置かれているから分かる広さもあると思っています。
図面で「LDK12畳」と書かれていても、そこでどんな暮らしができるのかまでは、なかなか想像しにくいですよね。
実際にソファとダイニングテーブルが置かれていれば、
「このサイズのソファを置いても、ここは普通に歩けるんだ。」と、家具を置いたあとの余白を見ることができます。
寝室も同じです。
ダブルベッドを置いたら横にどのくらい余裕があるのか。さらにデスクを置けるのか。
何㎡、何畳という数字で考えていた広さが、実際の暮らしとして見えてきます。
| 実際に置かれているもの | 私ならここを見る |
|---|---|
| ソファ・テーブル | 置いたあとにどのくらい余白が残っているか |
| ベッド | ベッド横のスペースや通りやすさ |
| デスク・棚 | もう一つ家具を置ける余裕がありそうか |
| 収納している物 | 自分の持ち物ならどのくらい入りそうか |
🪑 売主の暮らしと、自分の暮らしは分けて見る
居住中の内見で、私が意識してほしいと思うのが、今見えている暮らしをそのまま自分の暮らしだと思わないことです。
家具や生活用品が多ければ、実際の広さより狭く感じるかもしれません。
反対に、
家具が少なくすっきり暮らしている住戸なら、自分が同じように暮らせるとは限りません。
そんなときは、
- この大きなソファを、自分が使っているソファに替えたら?
- この棚を置かなかったら、どのくらいスペースが残る?
- この部屋を寝室ではなく、仕事部屋として使ったら?
と、自分の暮らしに置き換えてみます。
今ある家具や生活用品は、売主が選んだものです。購入したあとに同じ暮らしをするわけではありません。
「私はこの家具を置かない」「ここには仕事用のデスクを置きたい」と置き換えてみる。私は、居住中の内見ではそんなふうに部屋を見るのもありだなと感じています。
👀 居住中の内見では、収納まで見てもいい?
居住中の内見で迷いやすいのが、「どこまで見てもいいの?」という疑問もわいてきますよね。
特に収納は、広さや奥行きを見たいと思っても、中には売主の私物が入っています。
そんなときは、自分で開ける前に仲介担当者へ確認してみてください。
| 気になること | 居住中の内見では |
|---|---|
| クローゼットを開けたい | 仲介担当者へ確認してから見る |
| キッチン収納を見たい | 私物が入っているため、確認してから開ける |
| 室内の写真を撮りたい | 売主の家具や私物が写るため、撮影前に確認する |
| 家具で隠れた場所を見たい | 気になる場所を仲介担当者へ伝える |
購入を考えているからといって、室内を自由に見ていいわけではありません。
ただ、
遠慮して何も確認できないまま内見を終える必要もないと感じています。
- 「この収納の奥行きだけ確認したい」
- 「この家具の後ろはどうなっているんだろう」
と気になったら、まず仲介担当者に聞いてみる。
居住中の内見では、このくらいの感覚でいいと思います。
🔎 空室だから売れ残り?居住中なら売主は急いでいない?
空室だから売れ残っている、居住中だから売主は売却を急いでいないとは限りません。
空室でも、すでに新居へ引っ越している場合や、相続した住戸を売却している場合もあります。
居住中でも、売却が決まるまではそのまま住み続ける方もいます。
空室か居住中かだけで、売却理由や売主の事情まで判断するのは難しいと思います。
| 状態 | 考えられる背景 | 購入する側が確認したいこと |
|---|---|---|
| 空室 | すでに新居へ引っ越している | 引き渡しを希望する時期 |
| 空室 | 相続などで現在は誰も住んでいない | 売却の経緯や物件の状況 |
| 居住中 | 売却が決まるまで現在の住戸で暮らしている | 引っ越しや引き渡しの予定 |
| 居住中 | 次の住まいへの転居時期を調整している | 自分が希望する時期に引き渡しが可能か |
購入を考えているなら、
- なぜ売却するのか
- いつ頃の引き渡しを希望しているのか
- 購入する側の希望時期と合わせられそうか
このあたりが気になりませんか?
売却理由や引き渡し時期が気になるなら、空室か居住中かで考えるよりも、仲介担当者に聞いてみてください。
🔑 引き渡し時期は、空室と居住中で違う?
空室だからすぐに引き渡してもらえる、居住中だから引き渡しまで時間がかかるとは限りません。
居住中の場合、売主の引っ越しや次の住まいとの兼ね合いで、引き渡し時期が決まっていることがあります。
空室でも、売買契約や住宅ローン、決済などの手続きがあるため、「空室=すぐに入居できる」と考えない方がいいでしょう。
購入を考えるときは、住戸の状態よりも「いつ引き渡してもらえるのか」を確認します。
| 確認したいこと | 購入する側で考えておきたいこと | 売主側に確認したいこと |
|---|---|---|
| 引き渡し時期 | いつ頃から入居したいか | いつ引き渡せる予定か |
| 現在の住まい | 賃貸の解約や退去時期 | 居住中なら転居の予定 |
| 購入手続き | 住宅ローンや決済までの予定 | 希望する決済・引き渡し時期 |
賃貸からマンションを購入する場合は、今住んでいる部屋の退去時期もあります。
「購入できたら、すぐ引っ越せる」と考えるのではなく、自分がいつ入居したいのかと、実際の引き渡し時期を合わせて確認しておくといいと思います。
📚 次に知っておきたいこと
👀 「空室でも居住中でも、内見では他に何を見ればいい?」
空室と居住中で見えやすいところが分かると、次は、
- 「室内では、どこまで確認すればいい?」
- 「共用部や周辺環境では、何を見ればいい?」
という疑問も出てきますよね。
内見では何を見ればいいのか、室内から共用部、周辺環境、管理資料まで知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

✍️ 「このマンションを買いたいと思ったら、次は何をする?」
内見を終えて購入したいと思ったら、次に出てくるのが購入申込です。
- 「購入申込をしたら、もうキャンセルできない?」
- 「申込の時点で、お金を払う必要はある?」
購入申込を入れる前に知っておきたいことは、こちらの記事をご覧ください。

🏠 「このマンションを選んで、本当に後悔しない?」
空室か居住中かに限らず、マンションを購入するときには、
- 「この物件を選んで、本当に大丈夫?」
- 「価格や暮らし、将来のことまで何を考えて決めればいい?」
と、物件選びそのものに迷うこともあると思います。
マンション購入で考えておきたいことを一度まとめて確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。

🌈 さいごに
気になるマンションを見つけたのに、「居住中なんだ」と少し迷ってしまう。
そんなときも、まずは一度、その部屋を見てみてください。
写真では分からなかった広さや、家具を置いたあとの余白を見ているうちに、「私ならここで、こんな暮らしをしたい」と思えることもあるでしょう。
空室か居住中かは、その住戸の良し悪しを決めるものではありません。
せっかく見つけた気になる一室を、「居住中だから」という理由だけで候補から外してしまうのは、少しもったいないと私は感じています。
実際にその部屋を見て、自分がそこで暮らす姿まで想像してから、選ぶかどうかを考えてみてください。

