「一番高い査定額を出した不動産屋にお願いすれば、本当にいいのかな。」
マンションを売却するために複数の不動産業者へ査定をお願いすると、査定額も、担当者から提案される内容もそれぞれ違います。
- 一番高い査定額を出した不動産業者がいいのか。
- 大手の方がいいのか。
- このエリアで売却実績がある不動産業者を選んだ方がいいのか。
どの話にも納得できる部分があると、かえって「どの不動産屋にお願いしようか」と、迷ってしまいますよね。
では、
マンション売却を任せる不動産屋は、何を見て選べばいいのでしょうか。
そこで、
この記事では、マンション売却をどこに頼むか迷っている方へ、査定額や売却実績、担当者から提案される売り方など、何を比べて不動産屋を選べばいいのか、一緒に考えていきましょう。
🎯 マンション売却はどんな不動産屋に頼む?

マンション売却を任せる不動産屋は、「この業者なら高く売ってくれそう」という印象で決めるのではなく、自分のマンションをどう評価し、どんな売り方を提案しているのかを比べて選んでみてください。査定額の根拠から売り出したあとの提案まで聞いていくと、不動産屋ごとの違いが見えてきます。
🔎 不動産屋を選ぶときは、何を比べればいい?

複数の不動産屋から査定を受けると、どうしても査定額の違いに目が向きます。
たとえば、
同じマンションでも、A社は8,500万円、B社は8,800万円、C社は9,100万円と査定額が違えば、一番高いC社にお願いしたくなりますよね。
でも、不動産屋を選ぶときに比べたいのは、査定額だけではありません。
- 査定額と、その金額になった理由
- 自分のマンションや住戸への理解
- これまでの売却実績
- どんな売り方を考えているのか
同じマンションを査定していても、どこを評価し、どんな売却を考えているのかは不動産屋によって違います。
不動産屋を選ぶときは、査定額だけを見るのではなく、「なぜこの査定額なのか」「自分のマンションをどう評価しているのか」「どんな販売方法を考えているのか」を比較してみてください。
💰 一番高い査定額を出した不動産屋に頼めばいい?
複数の不動産屋から査定を受けて、
一番高い査定額を提示されたら、「せっかく売るなら、この不動産屋にお願いしたい」と思いますよね。
ここで確認してほしいのは、査定額そのものより、「なぜこの金額なのか」を担当者が説明できるかです。
査定額は、不動産屋がその金額での売却を約束するものではありません。
そこで、査定額を見たら担当者にこんなことを聞いてみてください。
- 同じマンションのどの成約事例と比較したのか
- 現在売り出されている住戸をどう見ているのか
- 階数や方角、眺望などをどう評価したのか
同じような査定額でも、ここまで聞いてみると、その金額を出した理由や担当者の考え方が見えてきます。
一番高い査定額を出した不動産屋を選ぶのではなく、「なぜこの査定額なのか」を聞き、その説明を比較してみてください。
🏢 大手と地域密着の不動産屋、どちらに頼めばいい?
大手にも地域密着の不動産屋にも、それぞれ会社によって得意なエリアや物件、売却実績があります。
そのため、
会社の規模だけを見るより、自分のマンションについて何を知っていて、どんな売却方法を考えているのかを聞いてみてください。
| 比べたいこと | 大手不動産屋を見るとき | 地域密着不動産屋を見るとき | 最終的に確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 売却実績 | 自分のマンションや周辺での実績はあるか | そのエリアでどんな物件を扱ってきたか | 同じマンションや似た条件の住戸を売却した経験があるか |
| 物件への理解 | 周辺相場や競合住戸をどう見ているか | 地域やマンションの特徴をどこまで把握しているか | 自分の住戸をどう評価しているか |
| 売り方 | どんな購入希望者へ紹介するのか | どんな購入希望者へ紹介するのか | 誰に、どんな魅力を伝えて売ろうとしているか |
湾岸エリアのタワーマンションなら、「このエリアに強いです」と言われるだけでは判断しにくいですよね。
そこで、こんなことを聞いてみます。
- 「このマンションを売却したことはありますか?」
- 「同じマンションで売り出されている住戸と比べて、私の住戸はどこが違いますか?」
- 「私の住戸なら、どこを魅力として購入希望者に伝えますか?」
同じマンションでも、階数や方角、眺望、広さによって住戸の特徴は変わります。
大手不動産屋か地域密着不動産屋かで迷ったときは、会社の規模で答えを出そうとせず、実際に担当者から出てきた提案を比較してみてはいかがでしょうか。
👩💼 不動産屋を決める前に、担当者の何を見る?
「この不動産屋にお願いしようかな」と思っても、実際に査定の説明を受け、売却を進めていくのは担当者です。
話しやすさやレスポンスの早さも気になるところですが、私なら「なぜそう考えるのか」を説明してくれる担当者かどうかを見ています。
担当者と話すときは、次の4つを聞いてみてください。
- なぜ、この査定額になったのか
- 自分の住戸のどこを評価しているのか
- いくらくらいから売り出そうと考えているのか、その理由は何か
- 売り出したあと、反響を見ながらどんな提案をしてくれるのか
ここで聞きたいのは、「高く売れます」「このマンションは人気があります」といった言葉ではありません。
たとえば、
「同じマンションでは8,500万円の成約がありますが、今回の住戸は階数と眺望を考えると、まずは8,800万円から売り出すことを考えています。」
と説明されれば、なぜその価格を提案しているのかが分かりますね。
もう一つ確認しておきたいのが、売り出したあとの対応です。
マンションを売り出してからは、
- 問い合わせや内見がどのくらい入っているのか
- 購入を検討した方から、どんな反応があったのか
- 同じマンションや周辺の競合住戸に動きがあったのか
といった情報が集まってきます。
反響が少なければ、そこで何を考えるのか。内見は入っているのに購入申込につながらなければ、次に何を提案するのか。
担当者を比較するときは、話しやすさや印象だけで決めず、「なぜそう考えるのか」と「売り出したあとに何を提案してくれるのか」を聞いてみてください。
📣 不動産屋によって、マンションの売り方はどう違う?
同じマンションを売却する場合でも、どんな購入希望者を想定し、住戸のどこを魅力として見せるのかは、不動産屋によって違います。
たとえば、
- 眺望に魅力がある住戸なら、その眺望を写真や紹介文でどう見せるのか。
- 50㎡前後の1LDKなら、どんな購入希望者を想定して紹介するのか。
マンションを売り出すときは、物件情報を掲載して購入希望者からの問い合わせを待つだけではありません。
誰に物件を知ってもらい、住戸のどこを見せて、内見へつなげていくのか。
ここにも、不動産屋ごとの考え方があります。
| 売り方で確認したいこと | 具体的に見るところ | 不動産屋に聞いてみること |
|---|---|---|
| 物件をどう知ってもらうか | どこに物件情報を掲載し、どのように購入希望者へ紹介するか | 「売り出したら、どこで物件を紹介しますか?」 |
| 何を魅力として見せるか | 写真・間取り・眺望・住戸の特徴をどう伝えるか | 「この住戸なら、何を魅力として見せますか?」 |
| 誰に紹介するか | どんな購入希望者を想定しているか | 「どんな方が、この住戸を検討すると考えていますか?」 |
| 反響をどう次につなげるか | 問い合わせや内見後の反応をどう見て、次の販売活動へつなげるか | 「反響が少なかったら、次に何を提案しますか?」 |
湾岸エリアのタワーマンションなら、眺望に魅力がある住戸もあれば、間取りや広さ、共用施設、駅からの距離などを見て検討される住戸もあります。
同じマンションだからといって、すべての住戸を同じように紹介すればいいわけではありません。
自分の住戸について、
- どんな人が購入を検討しそうなのか
- その人に何を魅力として伝えるのか
- そのために、どんな見せ方をするのか
ここまで聞けると、「売ります」という話から、「どう売ろうとしているのか」が見えてきます。
不動産屋から販売方法の説明を受けるときは、広告を出すかどうかで終わらせず、「誰に、何を、どう伝えるのか」を聞いてみてください。そこまで聞くと、不動産屋ごとの販売方法を比較できるようになります。
🏙️ 売却実績が多い不動産屋を選んだ方がいい?
「マンションの売却実績が豊富です」と聞くと、それだけ多くの売却を経験しているなら任せやすそうに感じますよね。
では、売却実績が多ければ、自分のマンションの売却にも詳しいのでしょうか。
同じ「売却実績」でも、その中身を見ていくと少し違いがあります。
🔎 売却実績は、少しずつ自分のマンションへ近づけて見る

湾岸エリアでも、タワーマンションと中小規模のマンションでは、購入を検討する人や物件の見せ方が同じとは限りません。
同じタワーマンションでも、50㎡前後の1LDKと70㎡台の3LDKでは、想定する購入希望者も変わってきます。
そのため、売却実績について聞くなら、
- 同じマンションを売却したことがあるか
- 勝どき・晴海・月島など周辺で、似たマンションを扱っているか
- 自分の住戸に近い広さや間取りの売却経験があるか
と、少しずつ自分のマンションに近づけながら聞いてみてください。
💬 「売却したことがあります」で終わらせない
同じマンションの売却実績があったとしても、「売却したことがあります」という話だけでは、その経験を今回の売却にどう活かしてくれるのかまでは分かりません。
たとえば、
「そのときの住戸は、どんな特徴を打ち出して販売しましたか?」
と聞いてみると、成約件数からは見えなかった、そのマンションをどう見て販売してきたのかが分かります。
以前売却した住戸と自分の住戸では、階数や方角、眺望、広さ、売り出す時期なども違います。
同じマンションの売却経験があるなら、その経験を踏まえて、「今回の住戸なら、どこを魅力として売ろうと考えているのか」を聞いてみてください。
売却実績を見るときは、件数の多さだけで判断せず、同じマンションや周辺エリア、似た広さ・間取りの住戸を売却した経験があるのか、その経験を今回の販売にどう活かそうとしているのかまで確認すると、不動産屋ごとの違いが見えてきます。
⚖️ 最後に、不動産屋をどう比べればいい?
ここまで不動産屋の話を聞いてきたら、最後にそれぞれの提案を並べてみてください。
3社へ査定をお願いしたなら、査定額だけを比べるのではなく、次のように見ていきます。
| 比べたいこと | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 査定額とその理由 | |||
| 自分の住戸をどう評価しているか | |||
| どんな購入希望者を想定しているか | |||
| 住戸の何を魅力として伝えるか | |||
| 売出価格とその理由 | |||
| 売り出したあとの提案 |
一番高い査定額を出したのはC社でも、自分の住戸について一番具体的に説明してくれたのはB社の可能性もあります。
査定額はそれほど変わらなくても、想定している購入希望者や住戸の見せ方、売り出したあとの提案まで聞いてみると、不動産屋によって考えていることが違うと分かりますよね。
「どの不動産屋が一番高い査定額を出したか」から、「それぞれの不動産屋が、自分のマンションをどう売ろうとしているのか」へ、比べる内容を広げてみてください。そこまで比較したうえで、「なぜ、この不動産屋にお願いしたいのか」を自分なりに考えてみましょう。
📚 次に知っておきたいこと
💰 「そもそも、査定額はどうやって決まっているの?」
不動産屋を比較していると、同じマンションなのに査定額が違うことがあります。
- どんな成約事例と比較しているのか
- 階数や方角、眺望は査定でどう見られるのか
査定額の根拠をもう少し詳しく知っておくと、不動産屋から査定結果を提示されたときにも、その数字だけを見ずに説明を聞けるようになります。
査定額が何を見て決まるのか知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

📝 「お願いする不動産屋を決めたら、媒介契約はどれを選ぶ?」
売却をお願いする不動産屋が決まると、次に説明を受けるのが媒介契約です。
一般媒介・専任媒介・専属専任媒介には、それぞれ契約できる不動産屋の数や報告頻度などに違いがあります。
「1社に任せるのか、それとも複数社へお願いするのか」
媒介契約の違いを知ってから決めたい方は、こちらの記事をご覧ください。

🏠 「不動産屋を調べているけれど、まだ売ると決めたわけではない」
査定を受けて、不動産屋について調べ始めたからといって、すぐに売却を決める必要はありません。
- 「今売った方がいいのかな。」
- 「もう少し持っていた方がいいのかな。」
まだ迷っているなら、不動産屋を選ぶ前に、「なぜマンションを売ろうと思ったのか」を一度考えてみてはいかがでしょうか。
マンションを売るかどうか考え始めた段階の方は、こちらの記事をご覧ください。

🌈 さいごに
マンションを売却するなら、できるだけ高く、希望に近い条件で売りたいですよね。
そのために、
不動産屋を選ぶなら、査定額と同じくらい、自分のマンションをどう見てくれているのかも気になるところです。
せっかくお願いするなら、その住戸の良さを見つけて、購入を考えている人にどう伝えるのかまで考えてくれる不動産屋に任せたいものです。
「この不動産屋は、私のマンションをどう売ろうとしているんだろう。」
迷ったときは、そんな気持ちで不動産屋の話を聞いてみてください。

