9,200万円で売り出しているマンションに、9,000万円で購入申込が入った。
「購入申込が入りました」と不動産屋から連絡が来たら、
うれしい反面、
「200万円安いけれど、この申込を受けた方がいい?」と、めちゃくちゃ迷いますよね。
もう少し待てば、9,200万円で購入したい人が現れるかもしれない。
一方で、
せっかく入った購入申込を断って、そのあとすぐに次の申込が入るとも限りません。
しかも、
購入申込で提示されるのは、購入希望価格だけではありません。
- 住宅ローンを利用するのか
- 手付金はいくらを予定しているのか
- いつ契約したいのか
- いつ引き渡してほしいのか
では、
購入申込が入ったとき、売主は何を見て、この申込を受けるかどうか判断すればいいのでしょうか。
そこで、
この記事では、マンション売却で購入申込が入ったとき、購入希望価格だけで判断せず、ほかに何を確認すればいいのか、この申込を受けて売買契約へ進むかどうかを一緒に考えていきましょう。
🎯 マンション売却で購入申込が入ったらどうする?

購入申込が入ったら、「もう少し待てば9,200万円で売れるかもしれない」と考える前に、まずは今入っている9,000万円の申込を精査してください。価格だけではなく、住宅ローンや手付金、契約日、引き渡し時期まで確認したうえで、「この条件なら売却を進めたい」と思えるかを考えることが、売主としての判断だと感じています。
📝 購入申込が入ったら、まず何を確認する?

購入申込が入ったら、購入希望価格と一緒に、提示されている条件を確認していきます。
売主として確認したいのは、
- 購入希望価格はいくらなのか
- 住宅ローンを利用する予定なのか
- 手付金などの支払条件はどうなっているのか
- いつ契約・決済をしたいのか
- いつ引き渡してほしいのか
- そのほかに希望する条件はあるのか
といった内容です。
希望する価格に近くても、引き渡し時期が自分の予定と合わないこともあります。
反対に、
購入希望価格には少し差があっても、契約日や引き渡し時期などが自分の希望と合っている申込もあります。
そのため、
「いくらで購入したいのか」と一緒に、まずは「どのような条件で購入したいのか」を確認してください。そのうえで、自分が希望する売却条件と照らし合わせて、この申込を受けるかどうか考えてみてください。
💰 売出価格より安い購入申込が入ったらどう考える?
9,200万円で売り出しているマンションに、9,000万円の購入申込が入ったとします。
200万円の価格差がありますが、「200万円安い」という理由だけで、受ける・断るを決める必要はありません。
まず確認したいのは、これまでの販売状況です。
同じ9,000万円の購入申込でも、たとえば次のような違いがあります。
| 売出開始から間もない物件A | しばらく販売している物件B | |
|---|---|---|
| 売出価格 | 9,200万円 | 9,200万円 |
| 購入希望価格 | 9,000万円 | 9,000万円 |
| 内見・問い合わせ | 複数入っている | 少ない |
| ほかの検討者 | 検討中の人がいる | 現時点ではいない |
| 売主が考えること | 9,200万円に近い申込を待つか | 今の9,000万円をどう考えるか |
どちらも、9,200万円で売り出しているマンションに入った9,000万円の購入申込です。
でも、
売り出してすぐに内見や問い合わせが入っているなら、ほかにも購入を検討している人がいるかもしれません。
反対に、
しばらく販売していて初めて入った購入申込なら、その9,000万円で売却を進めるかどうか、じっくり考えたいですね。
ここで一緒に確認したいのが、
- これまでにどのくらい問い合わせや内見が入っているのか
- ほかに購入を検討している人はいるのか
- 同じマンションや周辺では、どのくらいの価格で成約しているのか
- 自分はいくらまでなら売却してもいいと考えているのか
ということです。
9,000万円だから受ける、200万円安いから断ると決めるのではなく、これまでの販売状況と自分が希望する売却価格を照らし合わせて、この9,000万円の申込で売却を進めるかどうか考えてみてください。
🏦 住宅ローンを利用する買主なら何を確認する?
買主が住宅ローンを利用する予定であれば、購入に向けた準備がどこまで進んでいるのかを確認しましょう。
たとえば、
- 住宅ローンを利用する予定なのか
- 事前審査を受けているのか
- すでに事前審査の承認を得ているのか
こういった買主の状況は、不動産屋に確認しておきたいですね。
住宅ローンを利用する予定だからといって、その申込を避ける必要はありません。
事前審査などの状況を確認したうえで、購入希望価格や契約日、引き渡し時期など、ほかの条件と合わせて購入申込を確認してください。
📅 手付金・契約日・引き渡し時期も確認する
購入申込では、価格や住宅ローンと一緒に、手付金や契約日、引き渡し時期も確認しておきましょう。
たとえば、
- 手付金はいくらを予定しているのか
- いつ売買契約を結びたいのか
- いつ決済・引き渡しを希望しているのか
といった条件です。
今住んでいるマンションを売却する場合は、引き渡し時期が自分の予定と合っているか確認しておきたいですね。
新しいマンションへ住み替えるのであれば、買主が希望する引き渡し日までに退去できるのかも考える必要があります。
購入希望価格だけではなく、「いつ契約して、いつ引き渡すのか」まで確認したうえで、自分が希望する売却条件と合っているかを考えてみてください。
🏠 複数の購入申込が入ったら、何を比べる?
同じタイミングで複数の購入申込が入ることも実際にあります。
たとえば、
9,200万円で売り出しているマンションに、次の2つの購入申込が入ったとします。
| 購入申込A | 購入申込B | |
|---|---|---|
| 購入希望価格 | 9,100万円 | 9,000万円 |
| 住宅ローン | 利用予定 | 利用予定 |
| 事前審査 | これから | 承認済み |
| 契約希望日 | 2週間後 | 1週間後 |
| 引き渡し希望日 | 2か月後 | 3か月後 |
購入希望価格だけを見ると、9,100万円の購入申込Aの方が100万円高くなっています。
でも、
売主が3か月後の引き渡しを希望しているのであれば、購入申込Bの条件も確認したくなりますよね。
反対に、
2か月後の引き渡しでも問題ないのであれば、9,100万円の購入申込Aも検討したいですよね。
複数の購入申込が入ったときは、「一番高い申込を選ぶ」と決めるのではなく、価格や住宅ローンの状況、契約日、引き渡し時期を並べて、自分が希望する売却条件に合う申込はどれなのかを考えてみてください。
🤝 購入申込の条件が合わなければ調整する
購入申込が入った。でも、価格や引き渡し時期が自分の希望とは少し違う。
そんなとき、「この条件を受けるか、断るか」の二択で考える必要はありません。
9,000万円という購入希望価格には納得できても、引き渡しは2か月後ではなく3か月後にしてほしい。
反対に、
引き渡し時期は問題なくても、購入希望価格についてはもう少し相談したい。
このような場合は、不動産屋を通して買主と条件を調整していきます。
- 購入希望価格はどこまで調整できるのか
- 契約日はいつなら都合がいいのか
- 引き渡し時期はどこまで合わせられるのか
- 自分が譲りたくない条件は何なのか
こうしたことを整理しながら、買主の希望とどこまで合わせられるのかを確認していきます。
購入申込を確認するときは、「この条件を受けるか」だけで考えず、自分はどこまでなら調整できるのか、反対に譲りたくない条件は何なのかも考えてみてください。
📚 次に知っておきたいこと
💰 「9,000万円で申込が入ったけれど、最初の売出価格は高かったのかな?」
9,200万円で売り出して、9,000万円の購入申込が入った。
ここまで来ると、
「最初から9,000万円で売り出していた方がよかった?」と、売出価格についても気になりませんか。
売出価格は、査定額や過去の成約価格だけで決めるものではありません。売り出した時点の競合や住戸条件、売却時期なども含めて考えます。
最初の売出価格をどう考えるのか改めて確認したい方は、こちらの記事をご覧ください。

🏠 「この申込を受けずに、もう少し待った方がいいのかな?」
9,000万円の購入申込を見て、
「もう少し待てば、9,200万円に近い申込が入るかもしれない」と迷ってしまうこともありますよね。
そんなときに確認したいのが、これまでの問い合わせや内見、ほかの検討者など、売り出してからの反響です。
今の価格で販売を続けるのか、それとも価格を見直すのか。購入申込が入るまでの販売状況から考えたい方は、こちらの記事をご覧ください。

🏠 「購入申込まで来たけれど、マンション売却全体では今どの段階?」
購入申込が入り、条件を確認していると、売却もかなり具体的になってきます。
その一方で、
「このあと売買契約へ進んだら、マンション売却はどう進んでいくんだろう?」と、この先の流れも気になりませんか。
購入申込のあとには売買契約があり、その先には決済・引き渡しがあります。今どこまで進んでいて、このあと何を考えていくのか。
マンション売却を考え始めたところから、この先の流れまで改めて整理したい方は、こちらの記事をご覧ください。

🌈 さいごに
「購入申込が入りました」と連絡が来ると、せっかく入った申込だから、逃したくない。
そんな気持ちになるかもしれません。
でも、
購入申込が入ったから売るのではなく、「この条件なら売りたい」と思えたときに、売却を進めればいい。
9,000万円という価格も、契約日も、引き渡し時期も、これからの自分の暮らしにつながっています。
せっかくここまで進めてきたマンション売却です。最後は、自分が納得できる条件で次へ進んでください。

